ご挨拶もせぬままとなっていました。 体調もほとんど戻り 娘たちや孫が帰京後のあとかたずけをやっと終えたところです。 今年こそは天声人語をこの手で書きうつそうと(いろいろな意味での老化防止に) 思っているが手初めにPCで・・・ 越前海岸の水仙(ブログ掲載写真より) 天声人語より 画題にする植物の組み合わせで「双清」といえば、 梅と水仙の組み合わせを指す。どちらも人を励ますように、寒さの中へ清らかに花を開く。 梅はまだ早いが、かれんに咲く水仙の一抱えを、福井の読者から送っていただいた。 福井の越前海岸は水仙の名所で知られる。 正月花として家々にも活けられたことだろう。 すらりと伸びた葉の緑。 花の白と、その中心を占める黄色は、蜀台に載ったともしびを思わせる。 雪中でも香るが、少し部屋が暖まると、ほどけたように匂い始める。 英国の自然詩人ワーズワースの名高い水仙の詩が詩が浮かぶ。 谷また丘の上高く漂う雲のごと われひとりさ迷い行けば 折しも見出でたる一群の 金色色に輝く水仙の花 湖の畔 木立の下に 微風に翻りつつ・・・(田部重明治訳) うたわれているのはラッパ水仙だという。冬枯れの寂しい山野にいち早く開く水仙は、 かの地でも希望と喜びをもたらす花として親しまれたそうだ。 日本でも「早春」の一語を真っ先に胸に呼び込む花だろう。 ≪燕も来ぬに水仙花 大寒こさむ三月の 風にもめげぬ凛々しさよ≫ は シェークスピアの戯曲「冬物語」からの抜粋した上田敏の名訳詩。 洋の東西で、寒さにひきしまる、咲き姿に、清と凛のイメージがよく似合う 列島は寒の入りをくぐったばかり。これからが冬物語の本番になる。 ぱちりと開いた花をのぞき込んで、早春までの距離を思う。近からず、されど遠からじー 花の精の声を遠からず聞く。
by nekodaisukiF62y
| 2012-01-08 10:28
| ご挨拶
|
リンク
カテゴリ
全体 水墨画 ドガログ 万華鏡 動画 画像加工 ご挨拶 我が家の花 野鳥 絵画 球体 野の花 ペット 山野草 お祭り 友人の作品 You Tube 手作りお菓子&パン いただき物 自然 その他 観光 家庭菜園 フォロー中のブログ
♪愛媛♪ 三谷の畑からな... 猫大好きF in E... 時の流れのままに やすらぎの空間 ひな日記 デジカメ散歩悠々 ちりめん細工教室「はうら... 恵♪♪♪ schole 伊予の国から きままに花... 以前の記事
2021年 10月 2020年 11月 2020年 10月 2020年 08月 2020年 07月 2020年 05月 2019年 11月 2019年 02月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 09月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 01月 2017年 11月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 03月 2017年 02月 2016年 12月 2016年 11月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 07月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 04月 2014年 03月 2013年 12月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 03月 2011年 02月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 07月 2008年 05月 2008年 03月 タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||